@1000ch

Web アプリケーション開発を専門とするソフトウェアエンジニア。企業で働く傍ら、技術顧問として複数企業のエンジニアリングに関わり、高品質で維持しやすい Web アプリケーションを作るための活動を続けている。

Git とは

Git（ギット）は、プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システムである。Linuxカーネルのソースコード管理に用いるためにリーナス・トーバルズによって開発され、それ以降ほかの多くのプロジェクトで採用されている。
via Git - Wikipedia

バージョン管理の概念がない場合の運用例

• ファイルをコピーして本番に反映させるため、問題が発生時に復元が難しい。ローカルに ファイル_20230101.txt のようなファイルが増え続ける
• 作業者の間でファイルを同期するなどの管理が難しい。何らかの通信手段を用いて共有するも、どれを正とすれば良いかわからず容易に競合する

バージョン管理で解決できること

• 変更の履歴を貯蔵庫に記録し、作業者が履歴を取得したり新たに積み上げ、貯蔵庫のデータを正として管理していく
• 履歴に記録されているどの時点の状態も復元できる。各時点の差分を確認し、問題点の発見を容易にする

ローカルリポジトリとリモートリポジトリ

• ローカルもリモートも Git のリポジトリであり、Git における差分のまとまりであるリビジョンを格納している
• リビジョンの履歴を、リモートから git pull でローカルに受信したり、ローカルから git push でリモートに送信する

ローカルの変更を差分としてコミット

• ファイルを変更すると差分が発生する。差分を git diff で確認し、git add でコミットの対象に含め、git reset でコミットの対象から外す
• 対象に含めた差分全体を git commit で差分のまとまりであるリビジョンを作成する、これをコミットと呼ぶ

作業のコンテキストをブランチで分割

• 履歴に対する差分をコミットする、という一連のコンテキストをブランチを作ることで分割できる
• git branch で現在のブランチから新しいブランチを作成し、git switch で現在のブランチを切り替える

ファイルを作成したり変更してプッシュ

$ git branch add-x-and-update-y
$ git switch add-x-and-update-y

# file-x.md というファイルを作成する
# 既存の file-y.md というファイルを修正する

$ git diff
$ git add ./x.md
$ git add ./y.md
$ git commit -m 'x を追加したついでに y を変更した'
$ git push origin add-x-and-update-y